ライトノベル とある魔術の禁書目録5 レビュー

タイトル とある魔術の禁書目録5
著者 鎌池和馬
イラスト 灰村キヨタカ
出版 電撃
発売日 2005年4月


執筆者:jade 評価:
8月31日──学園都市の夏休み最終日。
上条当麻、御坂美琴、一方通行の3人はそれぞれ問題を抱え込むことになる。
一方通行(アクセラレータ)は裸に毛布をまとっただけの不思議な少女と出会い、御坂美琴は一見爽やかな男子生徒から執拗にデートに誘われ、そして上条当麻は夏休みの宿題を全くやっていないことに気付き――─。
それぞれの視点から夏休み最後の日を描いた『禁書目録』第5巻───

今回は当麻・美琴・一方通行の三人が主役でシーンを度々切り替えて物語は進められていくのですが、メインストーリーは一方通行視点。前巻で当麻に敗れて以来、何かが少しずつ変わり始めてきた彼が妹達(シスターズ)の生き残りと出会い、彼女と行動をともにすることによって成長していく姿を中心に描かれています。
目先を変える意味も兼ねたサイドストーリー的な位置付けなんでしょうがこの試みは吉とでましたね。前回の敵役である一方通行が今回実質的な主役を務めたことによって、これまで続いていたマンネリを打破することに成功しています。しかも一方通行が主人公よりも主人公らしいキャラをしているため、物語もこれまで以上に魅力的に映りました。

ただ、ラスト近くになってインデックス絡みの事件が起きるのですが、その事件に関しては伏線がまったくなかったため、唐突さが否めずあまり話にのめりこめませんでした。正直この部分は蛇足だったような気がしますね。エピソード自体は美談と呼べる類の私好みのお話だったのですが…
それにしてもヒロインの登場が蛇足になる小説っていうのも凄いですね(苦笑
まあ、すでにほとんどの読者の認識はヒロイン=御坂美琴だと思いますけどね!(爆

何ていうか非常に青臭さを感じる作品ですね。1つ1つの出来事を強調しすぎるんですよね。そのため、文章に多少くどさを感じるのですが、読み難いというほどではありません。最初の頃の読み難さを思えばその差は歴然で、巻を追うごとに著者の成長がわかります。これだから新人の作品は読んでいて楽しいんですよね。
これなら次巻も引き続き期待できそうです♪


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